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2019年7月30日~「激闘!! 新選組」第2期見どころ紹介
長岡藩家老・河井継之助に関する資料が登場!

2019.07.02

今年は慶応4年(明治元年=1868)に勃発し、翌明治2年まで続いた「戊辰戦争」が終結して150年の節目の年です。
リニューアル特別展「激闘!!新選組」の第2期では、新選組が関東から東北にかけて戦っていた時、越後国で新政府軍を相手に激闘を繰り広げた長岡藩家老・河井継之助(かわい つぎのすけ)に関する資料を複数展示します。
河井は2020年公開予定の映画『峠 最後のサムライ』(司馬遼太郎原作)の主人公としても知られる人物で、長岡藩兵を率いて勇猛果敢に戦い、数で勝る新政府軍を翻弄しましたが、最期は左膝下に銃弾を受け亡くなりました。この他、新選組の前身である浪士組を率いて京都に上り、戊辰戦争時には江戸城無血開城に奔走した幕臣・山岡鉄舟の書など、霊山歴史館でしか見ることのできない貴重な資料を展示しています。
また、2階の大型映像コーナーでは、霊山歴史館制作の「誠の旗のもとに生きた若者たち”新選組”」(約15分)を上映しています。

“北越の龍”河井継之助の直筆書状!!

河井継之助 書状 小山良運宛

継之助が腫物の治療を、親友で藩医の小山良運に依頼した書状です。小山良運は緒方洪庵に師事した蘭方医で、継之助とは「継さ」「良運さん」と呼び合う仲でした。継之助は藩政改革を行う際、よく良運に意見を求めたため、往診という名目で相談に行ったという見方もできます。

会津戦争に関する重要資料

奥州会津若松戦地略図

戊辰戦争時に北越軍監を務めた三宮義胤(さんのみや よしたね)が作成した、会津の攻略図の写しです。この図をもとに、新政府軍は会津若松の鶴ヶ城を4方向から攻めました。当時の戦況がよくわかる、たいへん貴重な資料です。

勝海舟も認めた侍・山岡鉄舟が描いた逸品

山岡鉄舟 蒸気船画賛

海舟に見込まれて江戸城無血開城に向け奔走し、維新後は明治天皇の側近くに仕えた鉄舟の書です。「長風に乗じて萬里の波を破る」と賛を入れ、蒸気船を描いています。鉄舟は幼少より剣術を好み、自ら一刀正伝無刀流を創始した剣豪として知られていますが、書や禅への造詣も深く独自の境地を開きました。

いずれも、歴史的価値の高い資料です。ぜひご覧ください。

なお、会期中には、ギャラリートークや講演会を予定しています。