「新選組と戊辰戦争」見どころ紹介①

新展示 新選組資料を中心に鳥羽伏見の戦いや戊辰戦争の実像に迫る!

夏の展覧会「新選組と戊辰戦争」の見どころをご紹介します。

◇戊辰戦記絵巻(前篇)

臨場感あふれる、数十メートルに及ぶ絵巻展示!

慶応4年(明治元年=1868)1月に勃発した「鳥羽伏見の戦い」の様相を描いた絵巻物です。
明治16年(1883)、戊辰戦争の詳細を後世に伝えるために元公卿や旧薩長藩士らが監修して制作を始め、6年の歳月を経て完成させました。服装や隊列、軍旗などが克明に描かれています。現存数の少ない大変貴重な資料です。


◇新選組隊士名簿

新選組の隊士が記した重要資料

新選組二番隊伍長・島田魁(しまだ かい)が記した名簿で、「京都ヨリ会津迄人数」「仙台ヨリ脱走後(の隊士名)」「箱館戦争隊士」「仏人海軍教師十名」などが記されています。箱館戦争の項には、陸軍奉行(並)として土方歳三の名前が見えます。また総裁の榎本釜太郎(武揚)をはじめ、土方と同じく陸軍奉行を勤めた大鳥圭介、坂本龍馬襲撃犯者の一人である今井信郎(いまい のぶお)の名前も確認できます。

◇箱館新選組隊士和歌集

土方歳三最期の和歌

「箱館戦争」時、新選組に在籍していた隊士たちが詠んだ和歌32句が収録されており、第1句目が、土方歳三が最期に詠んだ和歌と推測されます。
和歌は「刀を抜いて(刀身を)月明りに照らし見て思うことがある。今、刀を照らしている月の光は、明日は自分の屍を照らしているだろう」という意味で、土方の覚悟が読み取れます。土方はこの和歌を詠んだ翌日に戦死しました。

◇警視局第六方面名簿

斎藤一はスパイだった!?

新選組の斎藤一が、明治維新後、警視局(のちの警視庁)に勤めていた際の所属が記された名簿で、警視局の罫紙に書かれています。
斎藤は「書記兼戸口取調掛」という役職に就いていたとありますが、警視庁に確認したところこの役職は実在せず、そのため公安や諜報のように極秘裏に活動していた可能性があります。

◇榎本武揚 漢詩 鎌倉懐古

初公開資料!!

箱館政権の総裁となり、土方歳三と共に新政府軍と戦った榎本武揚が作成した漢詩です。
鎌倉幕府の衰退について触れた内容で、詩中「道端にある苔むした石はかつて鎌倉将軍家の小城の一部だった、今はその石を使い百姓屋を作っている」とあります。遥か昔に滅んだ鎌倉幕府に、徳川幕府を重ねて作った詩かも知れません。

※この他にも、坂本龍馬、西郷隆盛、木戸孝允(桂小五郎)、高杉晋作ら志士たちの資料も、多数展示しております。