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2019年10月2日~「龍馬と勝海舟をめぐる人々」見どころ紹介①
勝海舟の直筆詩書など、初公開資料が登場!

2020.10.14

2019年、勝海舟の没後120年を迎えました。
「龍馬と勝海舟をめぐる人々」では、勝海舟直筆の書8点、貴重な坂本龍馬の書状を3点公開します。中でも勝海舟直筆の詩書「述懐」は、勝自身が半生を詠んだ漢詩で初公開となる資料です。
また「錦絵に描かれた女性たち」と題して8点の華やかな錦絵の展示コーナーや、「幕末の工芸品」コーナーも設けておりますので、あわせてご覧ください。
2階の大型映像コーナーでは、霊山歴史館制作の「龍馬と大政奉還」(約15分)を上映しています。

勝海舟の代表作!!

勝海舟 自画賛 咸臨丸

万延元年(安政7年=1860)2月、勝を乗せた咸臨丸は太平洋を渡り切りサンフランシスコに入港します。日本人が自発的に太平洋を横断したのはこの時が初めてで、歴史的な大偉業でした。その日の夜、勝は甲板に出て月を見ながらこの漢詩を詠みました。数多い勝の詩書の中で、代表作に挙げられる逸品です。

龍馬に影響を与えた絵師の絶筆

河田小龍 朱竹屏風

小龍は土佐藩の絵師で、アメリカから帰国したジョン万次郎の取り調べに当たって『漂巽紀畧』(ひょうそんきりゃく)を著すなど、海外事情に精通していました。青年期の龍馬は小龍を訪ね、海外の情勢を聞きました。

明治期に龍馬ブームを巻き起こした一枚

昭憲皇太后に献上された龍馬の写真

明治37年(1904)2月、日露戦争の開戦前夜に、明治天皇の皇后である昭憲皇太后の夢枕に龍馬が立ち、「誓って皇国の御為に帝国海軍を護り奉る」と奏上します。この話を聞いた皇后の側近・香川敬三がこの写真を献上しました。この話は当時の新聞にも載り、明治期に龍馬ブームが巻き起こりました。

刀身の刃こぼれが激闘を物語る

坂本龍馬を斬った刀

京都見廻組肝煎・桂早之助の所用した刀で、慶応3年11月15日、桂はこの刀を使って龍馬を斬りました。「越後守包貞」(えちごのかみかねさだ)と銘が切られており、刀長が42.1cm、反りは0.8cmです。

傑物・勝海舟が激動の人生を振り返る

【初公開】勝海舟 詩書 述懐

勝が亡くなる3年前に自身の半生を詠んだ漢詩です。勝は数え年で74歳になった明治24年(1896)春、病に倒れます。その後、5月になってようやく快方に向かいますが、その時に詠んだのがこの漢詩です。勝が自身の人生を回顧した、大変貴重な資料になります。

いずれも、歴史的価値の高い資料です。ぜひご覧ください。

「龍馬と勝海舟をめぐる人々」見どころ紹介②はこちら

なお、会期中には、ギャラリートークや講演会を予定しています。