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講演会レポート
「映画『天外者』の主人公 五代友厚の実像」開催

2020.12.08

12月5日土曜日に、講演会「映画『天外者』の主人公 五代友厚の実像」を開催しました。1回ごとの定員を絞り、座席間を開けるなどの新型コロナ感染拡大の防止策を講じた上で、数十名の方々に参加いただきました。

「天外者(てんがらもん)」は12月11日に公開される五代友厚が主人公の映画で、五代役は2020年7月に亡くなられた三浦春馬さんが演じました。
五代は大阪の発展に生涯を捧げており、造幣寮(造幣局)や大阪商法会議所(大阪商工会議所)、大阪商業講習所(大阪市立大学)、大阪株式取引所(大阪証券取引所、現在は大阪取引所)などの設立に尽力しました。「近代大阪の恩人」といわれており、「東の渋沢、西の五代」とも呼ばれています。

薩摩藩士の次男として生まれた五代は幼い時より利発な子どもで、アルファベットを学び、父の命で世界地図の模写をするなど、世界への関心を深めていました。
後に薩摩藩に海外への留学生派遣を上申して実現、自らも引率として参加しヨーロッパ各地を視察しました。帰国後は薩摩藩の御用人席外国掛に就任し、新政府においても諸外国と交渉する重要な職である徴士参与外国事務掛に任じられ数々の事件を解決します。大阪在勤となった後は初代大阪税関長をつとめ、大阪造幣寮の設置に奔走します。

今回の講演会の参加者は、五代友厚ファンだけでなく、映画『天外者』や、主演の三浦春馬さんのファンの方々も多く、木村武仁学芸課長の様々なエピソードを交えた解説を熱心に聴講されました。協力いただいたアンケートによりますと、映画を観る前に五代友厚について勉強したい、という方が多く見られました。

※当講演会の動画は「友の会」会員ページに掲載する予定です。

講演会「映画『天外者』の主人公 五代友厚の実像」の様子