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2022年 新年のごあいさつ 松下理事長

2022.01.04

公益財団法人としての使命に立ち返る

明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、ご家族ともども清々しい新年を迎えられたことと
お慶び申し上げます。

新型コロナウイルス感染問題に直面して以来、2回目の新年を迎えることになりました。昨年を振り返ってみますと、霊山歴史館は、緊急事態措置に応じ臨時休館になるか、まん延防止等重点措置適用下においては、緩和策により、各種の感染防止策を講じた上で開館はできたものの、不要不急の外出自粛により入館者数が激減するなど、極めて厳しい経営状況が続きました。

しかし、こうした苦境を経験することにより、「WITHコロナ」というニューノーマルな歴史館運営にシフトし、さらに進化させることが、「公共の福祉に奉仕する」公益財団法人として「文化を後世に紡いでいく」博物館の使命にほかならないと気づくことができました。

博物館訪問は不要不急か、議論が分かれるところかと思いますが、充分な感染防止策を講じたうえで、「幕末維新の歴史を学びたい」「志士たちの熱い魂に触れたい」という思いでご来館のお客様に対し、日本の文化、伝統精神を継承していくことは大きな意義があると存じます。

今年は寅年です。「寅」には、元々は「螾(いん)」という漢字が当てられていましたが、この字は「動く」=春が来て草木が生ずる状態を表しています。また、「寅」には勇猛果敢で周りを見渡す力があることから、問題などが明確になりやすい、という意味もあります。
まさに、コロナをはじめ、諸課題の発生はあるものの、人類の英知により課題解決の道標が示され、成長の礎を築く年になると信じたいものです。

霊山顕彰会も公益財団法人としての使命に立ち返り、ニューノーマルな時代の要請に応えながら、事業運営を推し進めてまいりたいと存じます。

 皆様の安全とコロナの早期収束をご祈念申し上げますとともに、弊財団に対する一層のご指導・ご支援をお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

公益財団法人 霊山顕彰会
理事長 松下 正幸