2023年 夏の企画展 結成160年 新選組奮戦録

 

 今年は新選組が結成されて160年になります。
 文久3年(1863)3月、14代将軍・徳川家茂は、攘夷について朝廷と協議するため上洛することになりました。その時、幕府は江戸にあふれる浪士たちを事前に京に送り込み、治安回復と将軍警護にあたらせようと尽忠報国の者を募ります。そして集まった234人は京に向かいました。三百人組ともいわれたこの浪士組は、将軍に先立ち2月13日に京に着き、壬生村へ入りました。
 しかし到着した日に浪士組の結成を発案した清河八郎が、浪士たちを新徳寺の本堂に集めて尊王攘夷の大演説をおこないました。そして御所の学習院に建白書を提出します。この状況に幕府は大慌てになり、浪士組は江戸に帰ることになりました。一方で江戸帰還に反対し、京都への残留を希望した者たちが、「京都守護職御預かり 壬生浪士組」になります。
 壬生浪士組は「八月十八日の政変」の時、会津藩の公用方から出動要請を受け、御所南門(建礼門)前の御花畑を警固しました。そしてこの働きが認められ、武家(ぶけ)伝奏(てんそう)から新選組を名乗るように通達を受けました。ここに「新選組」が誕生しました。
 その後、八月十八日の政変で京を追われていた長州藩や尊王攘夷派は、失地回復を目指して地下活動を続けていました。近藤勇が監察方の山﨑丞(すすむ)や島田魁(かい)らに命じて市中を探索させところ、四条小橋西入ルの薪炭(しんたん)商・桝屋が怪しいと分かりました。六月五日の早朝、武田観柳斎ら八人の新選組隊士が主人の桝屋喜右衛門を捕縛して屯所に連行しました。実は桝屋喜右衛門は勤王志士の古高俊太郎だと分かり、「池田屋事件」に発展します。
 その後に起こった「禁門の変」や「ぜんざい屋事件」「三条制札事件」「油小路の変」「天満屋騒動」「鳥羽伏見の戦い」などでも新選組は奮戦しましたが、その歴史を辿ります。

  • 企画展

    結成160年 新選組奮戦録

  • 期間

    2023年5月17日(水)~9月10日(日)

  • 休館日

    月曜日
    *但し7月17日(月)は開館いたします。7月18日(火)は休館となります。

  • 時間

    10:00~17:30(入館は閉館30分前まで)

  • 入館料

    大人900円、高校生・大学生500円、小中学生300円
    団体料金(20人以上)は各100円引き
    友の会会員は無料(会員証提示)