幕末、桂小五郎(木戸孝允)は、長州藩における尊王攘夷派の指導者でしたが、元治元年(1864)7月の「禁門の変」の敗戦後、但馬国出石(兵庫県豊岡市)に約250日間も潜伏しました。桂は絶望し、これからの人生を商人として生きようかと思い悩みましたが、そこへのちに妻となる幾松が迎えにやってきました。桂は幾松の激励で奮起し、再び政治の第一線に戻ることになりました。
その後、藩の命令で姓を木戸に変えると倒幕に尽力し、明治新政府の基礎を築きました。
2006年の1月に出石の広戸家から霊山歴史館に寄贈された史料を中心に、桂小五郎と幾松の実像に迫ります。