2026年 春の企画展 「将軍就任160年 徳川慶喜と慶喜をめぐる人々」

 最後の将軍・徳川慶喜は天保8年(1837)9月29日、江戸・小石川の水戸藩上屋敷で誕生しました。父は水戸藩の9代藩主・徳川斉昭で、母は有栖川宮織仁(おりひと)親王の娘・登美宮(とみのみや)でした。

 慶喜は超一流の血筋で、父は徳川御三家の1つである水戸藩の藩主で、母親は皇族だったのです。父の斉昭は気性が荒く、死後の諡(おくりな)は「烈公」です。
 慶喜は常に天皇家に対する崇敬や親近感を持っていましたが、それは水戸学の尊王思想の影響もありました。

 水戸藩士からは、徳川家を再興できる人物だと大変期待され、長州藩士の木戸孝允は「一橋慶喜の胆略(たんりゃく)決して侮(あなど)るべからず。実に東照宮(徳川家康)の再来の如し」と、その胆力と知略は志士らに恐れられました。

 一方で慶喜の九男の未亡人は、のちに「慶喜公という方は不思議な方で、ご自分の人生の大半を他人が作っている」と語っています。つまり周りの者たちが勝手に自分たちの理想を慶喜に託し、偶像化して祀り上げてしまったのです。

 福井藩主の松平慶永(春嶽)は自分が思い描いていたのは、慶喜の偶像に過ぎなかったということに気付き、のちに慶喜のことを「百の才能や智略があるが、ただ一つの胆力(気力や度胸)もない」と評しています。

 慶喜は才略に溢れる人物でしたが、周りの者達からは不信感を抱かれ、「二心殿(にしんどの)」とあだ名もつけられています。実際の慶喜は、忙しくても日記を付けるなど几帳面で、記憶力も良い人物でした。

 この企画展では、そんな慶喜の実像に迫っていきます。

  • 企画展

    「将軍就任160年 徳川慶喜と慶喜をめぐる人々」

  • 期間

    1月15日(木)~5月10日(日)
    第1期 1月15日(木)~3月29日(日)
    第2期 3月31日(火)~5月10日(日)

  • 休館日

    月曜日*2月24日(火)は休館
    *但し2月23日(月・祝)、4月27日(月)、5月4日(月)は開館致します。

  • 時間

    10:00~17:30(入館は閉館30分前まで)

  • 入館料

    大人1000円、高校生・大学生600円、小中学生300円
    団体料金(20人以上)は各100円引き
    友の会会員は無料(会員証提示)