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2020.11.10
10月18日(日)に、講演会「―坂本龍馬と中岡慎太郎が眠る― 志士たちの聖地 霊山の謎に迫る」を開催しました。1回ごとの定員を絞り、座席間を開けるなどの新型コロナ感染拡大の防止策を講じた上で、数十名の方々に参加いただきました。
霊山歴史館のある「霊山」は東山三十六峰の一つで、インドのお釈迦様所縁の「霊鷲山(りょうじゅせん)」という山に形が似ていることから、略して「霊山」と名付けられたといいます。古来より神聖な地として、京都の町衆の信仰を集めてきました。
その霊山で、「何故殉難志士を弔うために神道の祭祀が催されたのか?」「どういった経緯を辿って志士たちが霊山に祀られるようになったのか?」について米澤亮介学芸員が解説しました。
「足利義輝(室町幕府13代将軍)と霊山城」「霊山と招魂祭」「霊山と志士の墳墓」「坂本龍馬、中岡慎太郎、藤吉の埋葬」「明治以降の霊山」「霊山官祭招魂社(現京都霊山護國神社)の造営」などについて、歴史資料をもとに紐解きました。
また、第二次世界大戦後に荒廃していた霊山一帯が有志や松下幸之助氏により整備されますが、整備だけでなく志士たちの尊い精神を顕彰する必要があるとして、昭和45年に「霊山歴史館」が誕生したという経緯についても紹介しました。
※当講演会の動画は「友の会」会員ページに掲載する予定です。