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2024.01.04
明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、ご家族ともども清々しい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
過去3年間にわたり、新型コロナウイルスは個人生活・社会・経済に甚大な影響を与えましたが、霊山顕彰会も、その中核事業である霊山歴史館が数回の臨時休館を余儀なくされるなど、厳しい経営状況が続きました。
しかしながら、コロナが感染症法上の5類に移行した後は、ウイルスそのものは終息してはいないものの、WITHコロナからポストコロナへの転換により、生活様式、価値観が変容する中、霊山顕彰会も公益法人としての使命を果たすため、コロナ禍前のレベルまで事業回復させなければなりません。
その際、重要になるのは、今一度、「財団創設の理念に立ち返る」ということでございます。既に昨年秋には「近代日本の礎を築いた先覚者の精神と偉業を顕彰し、次代の日本を担う世代に、この精神を継承発展させていく」という創設理念が具現化できているか、を検証するため、霊山歴史館の展示を総点検いたしました。結果、単なる史実の説明にとどまらず、背景にある「志士の精神」までご紹介するよう、表示の工夫をさせていただきました。
幕末・明治維新期に活躍した志士の多くが二十~三十代の若者でした。
彼らは国の将来に強い危機感を抱き、身命を賭して近代化という一大改革を成し遂げようと奮闘しましたが、多くは志半ばで生涯を終えました。
令和6年の今、次代を担う若者たちこそ、歴史の大転換期に中心となって活躍した「志士の精神」に学ぶことにより、各々の目標や夢の実現、さらにはよりよい社会づくりに向け、一歩踏み出す勇気を持っていただければ幸いです。霊山歴史館は、微力ながらも、そうした学びのお手伝いをさせていただく持続可能な博物館でありたいと存じます。
本年が皆様にとりまして輝かしい年になりますよう、ご祈念申し上げますとともに、一層のご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
公益財団法人 霊山顕彰会
理事長 松下 正幸