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2026年 新年のごあいさつ 松下理事長

2026.01.03

歴史を切り拓いてきた日本の伝統精神

明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、清々しい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 旧年中は、霊山顕彰会および霊山歴史館に格別のご支援を賜り、誠に有難うございました。新しい年も、3が日を過ぎた4日より開館し、皆様のご来館をお待ち申し上げております。

 さて、旧年令和7年に開催されました大阪・関西万博は、およそ2557万人もの方々を迎え、10月13日に盛況のうちに幕を閉じました。この万博は、日本や関西の魅力を発信し、多くの国や企業の国際的な認知度向上や、交流促進に多大な貢献を果たしました。

 万博は閉幕後、レガシーを継承する新たなフェーズへと移行しています。

 現代においては、収益の有効活用や建築物の再利用に留まらず、イベントを通じて生まれた価値観や理念といった「目に見えない遺産」を次世代に伝えるソフトレガシーの重要性が一層強調されています。

 歴史を振り返れば、明治維新もまた、未来へと繋がる多くのレガシーをもたらしました。政治・外交・産業分野のみならず、文化や風習に至るまで幅広く改革が行われ、物心両面のレガシー創出が実現しました。

 その背景には、さらに古い時代から日本人が受け継いできた「日本の伝統精神」が深く息づいています。

 日本は建国以来2千年以上にわたる豊かな歴史を持ち、その過程で幾度もの転換期を乗り越えて発展を遂げてきた国です。その過程で培われた伝統精神は日本固有の文化や価値観として、歴史の重要な局面において大きな役割を果たしてきました。

 そして今もなお、この精神は私たちの生き方や社会に深く根付いています。

 現代の日本は政治・経済ともに様々な課題に直面していますが、それでも多くの日本人が、個性や能力を存分に発揮して世界で輝く姿があります。

 例えば、研究開発やスポーツ分野で世界中の注目を集めるような成果、そして万博をはじめとする各イベントでの隅々まで行き渡るホスピタリティなど、日本人発の話題が続々とあり、そして、こういった人々の活躍には共通した「日本人らしさ」が随所に見られることで、世界からも多くの共感を得ています。

 これからの時代を担う方々にお伝えしたいことは、日本人の勤勉さ、粘り強さ、公共心、調和を尊ぶ精神、感謝と礼節をわきまえる心は、長い歴史の中で育まれてきた「日本の伝統精神」であり、日本人は誰もがその素養を備えていることです。

 明治維新の志士たちもまた、日本史の中での分水嶺と位置付けても過言ではない激動の時代に期せずして生を受けるも、累代引き継がれてきた日本の伝統精神を発揮して、次世代に託す未来への道を切り拓いてくれました。

 霊山歴史館は幕末・明治維新期の専門博物館として多くの史料を収蔵し、この時代の足跡を伝えています。ぜひご来館いただき、激動の時代に身を投じて奔走した維新の志士の志に触れ、皆様それぞれの気付きや学びを深めていただければ幸いです。

 最後になりましたが、本年も皆様にとって素晴らしい1年となりますよう、お祈り申し上げるとともに、引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

公益財団法人 霊山顕彰会 
理事長 松下 正幸